小笠原では、開拓初期(1830年頃)の欧米系定住者が捕鯨船とラム酒の取引を行っており、ラム酒製造の土壌は備わっていました。日本領土になってから、亜熱帯の気候を生かし、サトウキビの栽培による製糖業が盛んになり、その過程で生じた副産物を発酵・蒸留してつくった酒を島民は飲むようになりました。
その酒は「泡酒」・「蜜酒」と呼ばれ、太平洋戦争中に島民が強制的に内地へ疎開させられるまで、永く愛飲されてきたのです。こうした独自の歴史を背景として、平成元年に小笠原村の役場・農協・商工会によって小笠原ラム・リキュール株式会社が設立され、小笠原の地酒としてラム酒は誕生しました。
父島・母島には空港がなく、船でしか行くことができません。ほぼ週1便の定期船「おがさわら丸」が東京竹芝桟橋から出航しており、父島までの到着には丸一日24時間かかります。さらに父島から母島へは2時間かかります。小笠原の人口は父島で約2,000人、母島で約450人です。日本で一番遠い島・母島は、戦前は2ヶ所あった集落も今は沖港のまわりの1ヶ所だけで、島民のほとんどが顔見知り。集落内には商店が3軒、飲食店が5~6軒、薬局や娯楽施設はありません。高校がないため、子供は中学を卒業すると島を離れます。携帯電話は大手3社が利用できるようになりましたが、集落周辺以外は今もほぼ圏外。お昼休みは90分。車は品川ナンバー。アロハシャツが正装。
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【ラム酒/東京島酒】小笠原 ラム酒 無人酒 25度 720ml
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