「神磯の鳥居」と称され、平安時代に二人の神さまが降り立ったと伝えられています。 月の井酒造店は、その神磯の鳥居からほど近い地で、慶応元年(1865年)、日本酒の酒蔵として創業いたしました。「松前屋」の称号で酒造りをはじめ、ほどなく、中秋の名月の光を受けた波頭が金波、銀波に輝く美しさにあやかり「月の井」と名づけられました。以来150年超、港町として栄えた大洗で、ときに漁船の出船入船の欠かせない祝いの酒として、ときに人をよび、食べ物をよぶ喜びの酒として、そして1日の疲れを癒すやさしさの酒として、飲みつがれてまいりました。
微生物の発酵によって生みだされます。一見シンプルに思えますが、生産工程は多様かつ繊細。わずかな変化がお酒の仕上がりに大きな影響を与えます。そのため現代の酒造りにおいては、事前に目指すお酒の味や香りを決め、生産工程を緻密に組み立てる酒質設計が最重要とされています。月の井酒造店では、この現代の常識である酒質設計をおこないません。ワインの世界に、「その土地の味」を意味するテロワールという言葉があります。畑によって生じる味わいや品質の違いをその土地の個性と捉え、おいしさを語る上で重要なキーワードとなっています。また、野菜はハウスなどの施設栽培よりも、青空の下で旬に合わせて育てる露地栽培の方が味がよいとされています。自然と向き合いながら思いのままに育った方が、旨味が出やすいといわれているのです。
1964年広島県西条生まれ。広島杜氏組合長。日本酒造杜氏組合連合会会長。
日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会副会長。大学在学中より埼玉県の神亀酒造にて修業をはじめる。
1994年に広島県の竹鶴酒造に入り、1996酒造年度から2019酒造年度まで杜氏をつとめる。
伝統的な技法(特に、酵母無添加の生?や蓋麹法)の造り手として知られ、杜氏としては初の文化庁長官表彰(2020年度)を受ける。
2020年冬より月の井酒造店の杜氏となる。
「月の井が創業した江戸時代の世を振り返ると、神に捧げる神事ではもちろんのこと、人が集えば、そこには常にお酒がありました。現代よりも切実にお酒が必要とされていたといえるでしょう。本来、お酒とは人間社会において欠くことのできない「必需品」なのです。
「必需品」としてのお酒とは、「生きる力の湧くお酒」です。人間が生きるためには、
「食べる」行為が欠かせません。食べ物をよび、食欲を高めてくれるお酒は、
生きる力を引き出してくれるといえます。そして、もう一つ、人と話したくなるお酒であること。社会的動物である人間にとって、人と集い、コミュニケーションを取ることは生きていく上で不可欠な本能です。より円滑なコミュニケーションを促してくれることもまた、人が人として生きる力を湧き上がらせるお酒といえます。
現代は、酒造りの技術が飛躍的に向上した一方で、どこでつくっても同じ酒ができてしまうとも言われる時代です。今こそ、個性を宿し、人に生きる力を与える必需品の酒が求められていると思います」
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