大典白菊

たいてんしらぎく

岡山県 白菊酒造

岡山県高梁市成羽町下日名163-1

歴史

明治19年(1886年)備中国川上郡成羽村にて渡辺廣太郎により創業。 「白菊」を醸造しておりました。 言い伝えでは創業以前より町内の別の場所で既に酒造りをしていたらしいとの事です。 その頃の成羽は高瀬舟の往来と近隣の物資の集積地として大いに賑わっており、町内には当蔵を含め三軒の造り酒屋があったそうです。 時代を経て昭和3年(昭和天皇の御大典の年)、銘柄に「大典」を付して「大典白菊」としました。 明治の創業から昭和48年の蔵移転を経て、 創業120年を経た平成19年4月より社名を「白菊酒造株式会社」に改めました。 伝統ある備中杜氏の技の伝承による手造りの良さを大切にし、かつ最新の設備、機器等の導入も積極的に行っています。 新旧の酒造技術の融和した理想的な酒造りを目指してます。

米について

白菊酒造で使用している原料用米は、全量岡山県産米です。 岡山県を代表する「雄町」をはじめ、酒米として最良とされる「山田錦」、酒米のなかで作付面積が最も多い「五百万石」。 酒米へのこだわりから10年の歳月をかけて復活させた「造酒錦(みきにしき)」と「白菊」。 (この2種類の米は白菊酒造独自の酒米で世界でもここだけにしかない米です。) また「朝日」「アケボノ」などは食用米としての品種ですが、酒造用としても大変優れており旨味のある岡山ならではの米として古くから酒造に使用しています。 白菊酒造では、これらのお米を用いて個性豊かなお酒を醸しております。

水について

岡山県には、中国山地を水源とした高梁川、旭川、吉井川の三大河川が流れており、県内各地を潤しながら瀬戸内海に注いでいます。 白菊酒造のある高梁(たかはし)川水系の中流域、成羽町は町の真中を成羽川が流れています。 町名の語源とされる「鳴輪」「鳴波」は小さな支流が合流する場所として水が鳴り合うようすからとも言われており、水量豊かな様子が見て取れます。 地質的には中生代三畳紀の地層が見られ2億年前の示準化石であるシダ類と貝化石で世界的に有名です。 石灰岩層が広範囲に広がり、垂直に切立つ石灰岩の岩山や美しい鍾乳洞が点在しています。 これらの地層をへて湧き出す水はミネラルバランスの良い仕込水となります。 成羽の自然が恵んでくれる豊かな水を自社井戸より汲み出して酒造りに使用しています。

        

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