明鏡止水

めいきょうしすい

長野県 大澤酒造株式会社

長野県佐久市茂田井2206

明鏡止水の故郷

清酒明鏡止水醸造元大澤酒造は、北に浅間山、南に蓼科山を見張らせる長野県東部に位置する北佐久郡望月町茂田井(現在は佐久市茂田井)にあります。 平安時代望月町は蓼科山のなだらかな北斜面に開けた「御牧(みまき)」、つまり朝廷へ献上する料馬を育てた御料牧場で望月という名も旧暦8月15日の満月の日、 望月の夜に朝廷へ献上されたというところから由来しています。 この御牧を統括していたのが「望月氏」でした。 鎌倉時代には望月重隆が鶴岡八幡宮の流鏑馬(やぶさめ)を行うほどその名を轟かせました。 山梨県:静岡県に望月の姓の方が多くいらっしゃいますが、この望月氏の流れであります。 茂田井は旧中山道望月宿と隣の芦田宿(立科町)の間の宿(あいのしゅく)(宿場町の補助宿)として栄え、 大澤家は豊富な米、良質の水に恵まれた自然環境を生かして元禄2年(1689年)より酒造りを始めました。

書道の町・望月と明鏡止水

望月は古くから書道の町として知られています。 町には多くの書道教室があり、地元出身の書道家、現代書道の父とも呼ばれている比田井天来の遺墨や作品を展示している「天来記念館」もあります。 この場所をきっかけに大澤酒造先代社長と書道家・吉野大臣先生が知り合うことになります。 そして現在の代表銘柄となる「明鏡止水」をはじめ、大澤酒造の銘柄の題字を手掛けているのが、実はその吉野大臣先生です。 吉野先生は天皇陛下に書道を教えるなど書道界では有名な方で、現在は吉祥寺にお住まいだそうです。

明鏡止水 名前の意味

明鏡止水は元来『明鏡』と『止水』の2つの意味を持つ言葉がくっついた四字熟語。 『明鏡』はきれいに磨いた鏡のこと、『止水』は静止した水。 この意味より『けがれのない』『穏やか』『安らか』といったニュアンスの意味を持ちます。 『明鏡止水』を酒名として醸される日本酒は、言葉の意味を体言したように透明感がありキレの良い酒質が特徴です。今では、その造りのほとんどが酒造好適米によって丁寧に、心をこめて醸されています。

明鏡止水 大澤酒造訪問 明鏡止水 大澤酒造訪問 大澤酒造訪問 2018.10.29.
        

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