津軽最古の酒蔵

竹浪酒造店は、江戸初期・正保年間(1644?1647)に越前敦賀国から十三湊に至り、岩木川を遡って板屋野木村(現板柳町)で造酒を開いたと、 「津軽古今偉業記」に伝えられている津軽最古の酒蔵です。当時の板屋野木は、藩都・弘前の川港としてたいへん栄え、酒造に必要な米・水・人に恵まれていたといいます。 以来竹浪酒造店では、実り豊かな津軽平野越しに見上げる岩木山の名を冠し、岩木山の伏流水を汲み、 津軽平野の米を主原料として、米洗いから麹造り、醪、上槽まで、一貫した手仕事で酒造りを続けてきました。

つがる市!

つがる市稲垣町は津軽半島の南部、十三湖に注ぐ岩木川下流左岸、五所川原市街から北西に約8km程の所に位置します。 つがる市は、木造町・森田村・柏村・稲垣村・車力村が2005年2月11日に合併して誕生した青森県9番目の市です。 日本海側に位置し夏季は比較的冷涼で病害虫の発生が抑えられることから稲作や夏秋野菜、果樹の作付けに適した地域です。 竹浪酒造店から10kmほどの場所にある五能線木造駅は、土偶の「シャコちゃん」を巨大化させたものが外壁にくっついているという迫力ある駅です。 以前は、土偶の目が点滅して電車の発着をお知らせする「いらっしゃいビーム」で乗客を出迎えていたが、子供が怖がるとなどの理由で現在は点滅していないとか。 また、この地域では、ニッポン全国鍋グランプリ2020で3位を獲得した、 つがる市産の「にんにく塩こうじ」を使用したスープに季節の野菜をふんだんに加えたちゃんこ風の鍋料理「つがるにんにく塩こうじ鍋」を提供する飲食店がたくさんあります。

燗酒専心

杜氏を務める十七代目、竹浪令晃氏のこだわりは「真の日本酒の味わいはお燗にあり!」であり、 素朴で濃醇、力強い味わいを醸す技で、時代の流れに一石を投じる酒造りに挑戦し続けています。 杜氏は燗酒への想いを以下のように語ります。 「燗酒は、酔い心地が柔らかく体に優しく、酒本来の味と料理の味をともに引き立てくれます。 コップ酒ではなく、徳利から盃へと注ぎ交わす献酬の伝統も、忘れ去るには惜しいものです。 竹浪酒造店では、この貴重な飲酒文化を第一に考え、普通酒から純米大吟醸、生原酒に至るまで、すべて燗酒を本義として醸しています。 是非ともひと手間かけて、燗をつけてお召し上がりください。 電子レンジでも構いませんが、できれば徳利やチロリを用いて湯煎してください。 酒がゆっくりと対流し、冷やでは味わえない隠れた旨みが引き出され、より美味しくお召し上がりいただけます」

        

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