男山の歴史

「御免酒」と呼ばれる江戸幕府の官用酒であり、歌舞伎や浄瑠璃、浮世絵にも描かれるほどの人気を誇った清酒「男山」。江戸時代、関西伊丹の地で木綿屋の屋号を掲げて酒造りを行っていた山本三右衛門が男山八幡宮からその名を取って生みだした酒を継承し造り続けているのが、男山株式会社です。前身である山崎酒造は1887年に北海道で創業。もっと良い酒を造りたいとの想いで1968年、「木綿屋」本家の山本家より「男山」を正統継承しました。以来、北海道の自然の恵みを生かした酒造りで、名酒の味を現代に受け継いでいます。

男山の味

日本百名山に数えられる大雪山。その年中消えることのない万年雪から染み出る伏流水が、男山の味の根幹です。そこに清酒醸造に適した厳しい寒さの気候風土、選び抜いた酒造好適米と精米歩合のこだわりが合わさり、キリっとした辛口淡麗の酒が生まれます。舌にしっかりとした米の旨味を感じつつ口当たりはさっぱり軽い。この「男山」ならではの味を追い求め、毎年丁寧に酒を仕込みます。北海道の自然を感じられるこの味こそが男山の酒の特徴です。

男山自然公園

男山の酒は北海道の自然があってこそ。男山株式会社は「男山自然公園」を管理運営しています。当公園は男山酒造り資料舘から車で15分ほどの場所にある突哨山(とっしょうざん)の南端に位置する標高220mの丘陵地帯で、遥かに大雪山・十勝岳連峰を展望し、眼下に石狩川の清流が眺望できる景勝地です。広大な園内には道内最大級のカタクリの原生花園があり、雪解けとともに咲き乱れるカタクリの可憐な花を観賞していただけます。

旭川から海外へ

丹精込めて造った男山をたくさんの人に味わってもらいたい。その想いは国内にとどまらず1977年、モンドセレクションに「男山 純米大吟醸」を初出品。日本酒では世界初となる金賞受賞を足掛かりに1984年、アメリカへ本格的な輸出を開始しました。現在は20ヶ国以上に輸出し、各地で北海道の地酒として愛飲されています。また「男山酒造り資料舘」には毎年海外から多くの見学者が来られ、旭川の観光施設として親しまれています。

        

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