市野屋の歴史

創業は1865年(慶応元年)、市野屋のある長野県大町市は、長野県の北西部に位置し、立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口として知られてる。市の北部には仁科三湖(青木湖、中綱湖、木崎湖)と呼ばれる3つの構造湖があり、市は北アルプスから流れる鹿島川と高瀬川の扇状地にあたる。糸魚川静岡線に沿った断層谷を中心に広がる地にあり、多くの地下水が集まって湧出し、豪雪地帯でもあるため雪解け水も恵まれる。これら豊富な水資源を利用した稲作・そばなどの産業が発展し、酒どころ、そばどころとして有名。長野県お土産の代表格「雷鳥の里」を製造する田中屋もこの地にある。

信濃大町の水

同じ透明な水に見えて、ここに流れる水は、様々な色を持っている。居谷里水源、矢沢水源、上白沢水源をはじめとする八箇所の水源は、人里に潤いをもたらす、千曲川、天竜川、犀川、木曽川といった一級河川と「仁科三湖」と親しまれる湖。長い年月を経て、様々な山肌をたどり、生まれ出た水は軟らかい、硬い、凛々しい、甘い―― 様々な味わいを表現してくれる。水を選べるという贅沢。選ぶということは、意思があるということ。市野屋の意思をこの清らかな水がかたちにしてくれる。

市野屋という銘柄

慶応元年の創業以来、ここ信濃大町で世代をこえ愛され続ける市野屋のレガシーライン。 北アルプスの恵まれた水源と肥沃な大地から受ける恩恵を、代々の杜氏が精魂込めて醸し続けてきたのが市野屋という銘柄。 この町の、いつもの酒。忘れ得ない、特別な故郷の酒。
風土や気候に委ねず、技術の革新により四季醸造へ。 効率化により生まれた時間は、蔵人の学び、育成の機会となる。

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