えぞ乃熊・農家の酒

えぞのくま・のうかのさけ

北海道 高砂酒造

北海道旭川市宮下通17丁目右1号

高砂酒造の歴史

福島県若松市の綿糸卸問屋 福西半右衛門の三男として生まれた小檜山鐵三郎が、札幌で乾商を営んだのち、旭川へ移り1899年、小檜山酒造店として創業。旭川では4番目の創業でしたが、その後相次いで10余の酒造店が創業し、旭川は「北海の灘」と称されるまでになります。創業から様々な銘柄を発売し、合併を経て1965年に現在の高砂酒造株式会社に社名を改めました。 (*高砂の高の字は、正しくははしごだかの旧漢字になります)

観光スポット「旭川」

高砂酒造のある旭川市は、北海道の北中部(道北地方)に位置し、札幌市に次ぐ北海道第2位の人口を有する中核市である。旭川駅から徒歩でも15分という、市の中心部にある高砂酒造。創業当時(1909年)に建てられた明治酒蔵は、2000年から高砂酒造の新しい顔として「資料館・直売店」として生まれ変わりましたが、明治時代から変わらない姿として、旭川のランドマークとして親しまれています。蔵から車で20分程度の位置には有名な旭山動物園があり、旭川グルメの王道、旭川ラーメンや新子焼き、近年人気の旭川しょうゆ焼きそばを食べられるお店が蔵元周辺にたくさん点在しています。

自然に恵まれた土地「旭川」

まわりを大雪の山々と4本の河川(美瑛川・牛朱別川・忠別川・石狩川)に囲まれ、上川盆地に位置する旭川は、水資源がきわめて豊富で、酒造りの重要な水に恵まれた土地柄と言えます。高砂酒造が酒造りに使用している忠別川流域の地下水は鉄分含有量がきわめて少なく、酒造りに適していることが分かりました。水処は米処、米処は酒処、良質な米が酒造りを可能にします。1998年に農水省北海道農業試験場が開発した「初雫」が初の道産酒米となったのを発端に、「吟風」、「彗星」、「きたしずく」と、次々に北海道で育った酒造好適米が誕生していきました。酒米の改良により酒質は格段にあがり、他県の酒蔵でも道産米の需要も高まっています。高砂酒造でも道産米の比率は現在80%を超えるまでになりました。

「えぞ乃熊」

2009年に立ち上げた限られた酒販店のみに流通する銘柄です。 北海道の日本酒は大手のみが都内でも流通し、それ以外の銘柄はほとんど見かける事はありませんでした。 高砂酒造は昭和50年に発売した淡麗辛口酒「国士無双」により全国的に知られる存在となります。 当時は量販店、DS、百貨店での販売が主で、地酒専門店に並ぶ事はほぼ皆無。 商品知識、接客、蔵の想いをしっかりと代弁できる地酒専門店に自社のお酒がどうしたら並べてもらえるか? 答えは1つだけでした。 北海道らしい魂の地酒ブランドの開発。 それがこの「えぞ乃熊」です。 一目で北海道の地酒だということを分かっていただく為、北海道の古称「蝦夷」と、蔵の代表酒、「国士無双」の男性的な辛口の味を熊と重ねその銘柄としました。

「農家の酒」

高砂酒造では日本酒原料米の生産地の方達と様々な取組みを経て誕生した商品を製造・販売しています。そのひとつとして「農家の酒」(旭川市民)があります。「オール旭川素材で日本一うまい酒を造ろう!」を合言葉に2012年春、旭川と地酒を愛するメンバーで立ち上げられたプロジェクト。東旭川の生産者「うけがわファーム」で、会員と一緒に酒造好適米「彗星」の田植えから稲刈りを行い、工場見学・製品化作業に協力し、旭川市民みんなで1から造り上げた、まさに「旭川の酒」です。

                

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