榮川

えいせん

福島県 榮川酒造

福島県耶麻郡磐梯町更科中曽根平6841-11

榮川酒造の歴史

「榮川」は宮森榮四郎により明治2年に創業。酒銘は「穎川(えいせん)に耳を洗う」にちなみます。この故事は、世俗の栄達を避けるたとえであり、名声よりも名声を越えた旨さを実現したいという願いから命名されました。その志は創業以来、「榮川」の酒造りの姿勢の中に脈々と受け継がれてきました。戦中戦後の物資が不足した時代にも、3代目榮四郎は採算を割って良質な酒造りに徹し、大きな支持を得ました。昭和末には5代目久治が酒造りに適した良水を求め会津一円を巡り磐梯山西山麓湧水群に出会い、迷うことなく蔵の移転を決意。現在の榮川の味を築きました。

榮川酒造のあるまち

蔵元のある会津若松市は四方を山に囲まれた盆地です。東北の要地として江戸期には徳川幕府の親藩・会津若松藩の城下町として栄え、会津塗りや酒造など伝統産業が街中には点在しています。"会津"という地名の津=水辺に象徴されるように水の豊かな土地で、周囲の山々に降り積った雪が融けて地下に浸透し、伏流水となって会津盆地を縦横に走ります。豊富な水と肥沃な大地は良質な米を産し、酒造りには絶好の条件を供してくれています。蔵元本社は会津若松駅からすぐの場所にありますが、造り蔵そのものは市の北東に聳える秀峰磐梯山の麓、標高560mにあり、「福宝蔵」「昭和蔵」「平成蔵」の三つの蔵で仕込みが行われています。

榮川酒造の造り

日本名水百選に指定された磐梯西山麓に湧き出る清冽な水は、そのまま酒質の柔らかさ、なめらかさに生きています。酒造りに最良の水と環境を求めて現在の地に醸造蔵を移転し、設備の近代化は進めましたが、肝心な部分は手造りで丁寧に造られています。製麹、モトは勿論の事、仕込みは開放タンクを用いて、昔ながらの製法と醪環境にこだわって醸しています。原料米も地元生産者と契約し、《美山錦》《チヨニシキ》《トヨニシキ》を作付けしてもらい、主に純米酒に使用しています。


        

(全1件)1件表示

  • 1