常山の歴史と由来

常山の歴史は400年前にさかのぼります。 古くより日本有数の貿易港・三國湊で、綿屋という名で藩の御用商人として江戸時代初期より商いを営み、元和7年(1621)に領地を賜り福井へ移りました。 福井藩公認の両替商となり福井きっての名家として栄え、やがて城内から現在の地へ移り、江戸時代末期に「常祝」の銘で酒づくりを始めたのが常山酒造の始まりです。 その後、福井名産品の高級絹織物・羽二重の名を冠した「羽二重正宗」が生まれ、絹のようにのど越しなめらかな清酒として広く地元で親しまれる事となりました。 そして、さらなる高みを目指し「銘酒としてその名が轟くように」という想いをこめて誕生したのが現在の主力銘柄「常山」です。 当代で酒蔵として8代目を数える常山家。 時代の変化を見極めながら変革を繰り返し、代々繋げてきた精神を継いで、これからも伝統文化を守りつつ、新しい発想と独自の感性を大切にしながら日本酒の魅力を伝えていきます。

越前辛口〜超辛口シリーズ

越山若水と呼ばれる緑かがやく山々と清らかな水、そして雄大な日本海。 常山酒造のある福井県は豊かな自然に恵まれ、海の幸・山の幸など旬の食材が揃う食の宝庫として知られています。 昔から日本有数の米どころでもあり、白山水系を水源としたミネラル豊富な水と変化に富んだ気候は酒づくりにも最適な環境です。 常山酒造は福井の気候風土に寄り添いながら、酒米や水にこだわり、 きれ上がりの良い淡麗でありながらも米の旨みを十分に引き出す淡麗旨口すなわち「越前辛口」を表現する酒づくりを特長としています。 「超辛口シリーズ」は、素材の味を活かす福井の料理に寄り添いつつ、 次世代の辛口酒を探求します。

紋章

常山酒造のシンボルとして掲げている亀甲の紋章は、数字の「六」をモチーフに象られています。 常山家当主が代々襲名する「勘六」という名に刻まれた「六」。 そして、常山の酒米を育む美山地区の前身である美山村が、六つの山村からできたという由来。 常山酒造にとって深いつながりのある「六」つの山形の中心に亀甲を配した、シンプルで力強い象となっています。 六角形は大自然界の秩序に適合した、最も安定した力を発揮する形といわれています。 調和・バランス・周期・融合・美を一つにまとめ、亀甲の紋様に常山の想いを重ねました。



                

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