杉井酒造について

天保十三年(1842年)創業。杉井本家から分家した杉井才助が高洲村(現・藤枝市小石川町)で商いを始めたことにさかのぼります。 酒造りをいつから始めたか確かな記録は残っていませんが、明治時代初期には始めていたようで、銘は明治中期まで「亀川」、大正期までは「杉正宗」を使用していました。 現在まで続く「杉錦」となったのは昭和初期に入ってからのことです。 清酒以外にも焼酎、みりんの製造も行い、大正年間に焼津港周辺の水産練り物の原料としての需要に応えるためみりんの製造を始めました。 能登杜氏、飛騨杜氏、南部杜氏など時代により各地の酒造り職人を招いて酒造りをしてきましたが、2000年より代表の杉井均乃介氏が杜氏を務め、 年間雇用の従業員を中心とする酒造りに改めました。

杉錦の拘り

杉井酒造では、吟醸酒とは異なる思想で純米酒の味わいの可能性を探求しています。 原料米を磨かない酒造りでは雑味や酸味が多くなりますが、生もと・山廃造りと組み合わせる事により野趣に富んだ複雑な味わいが生まれます。 またこのような酒は熟成により味わいが深まります。そして普段の生活の中で楽しんで頂く酒として吟醸酒ほど高価にはならず、食事との相性も優れています。 一見は吟醸酒のような飲みやすさを持ち合わせていないかもしれませんが、飲み進むにつれ体に馴染み飲み飽きしないのも特徴です。

        

(全8件)8件表示

  • 1