菊正宗

きくまさむね

兵庫県 菊正宗酒造

兵庫県神戸市東灘区御影本町1-7-15

菊正宗の歴史

万治二年(1659年)創業、徳川4代将軍家綱の時代。嘉納家が本宅敷地内に酒蔵を建て、酒造業を本格的に開始しました。 当時の灘地域は、まだまだ大きな銘醸地ではありませんでしたが、18世紀末になると、いわゆる江戸“下り酒(クダラナイという言葉の語源)”の人気が、灘の酒を急速に発展させました。 なかでも特に江戸っ子に愛されたのが、造った酒のほとんどを“下り酒”にしていた本嘉納家(本家という意味)の酒でした。 明治期に入り、8代目嘉納治郎右衞門(秋香翁)が、「どうしても良い酒を造る」という信念のもと、巨費を投じて酒質の向上改善に取り組みました。 業界に先駆けた技術改善などで、さらに品質を高め、今日の基礎を築き、この頃「菊正宗」というブランドが登録商標されました。

辛口ひとすじ

菊正宗の品質とはいったい何なのか。その答えのひとつに「辛口ひとすじ」ということが挙げられます。 辛口の酒を造りつづけることに誇りを持った杜氏が、江戸時代より守りつづけた「生もと造り」で醸した日本酒は、飲み飽きしない辛口のお酒であります。 この「辛口ひとすじ」の姿勢を菊正宗は今後も大切にしたいと考えています。

生もと造り

生もと造りとは、蒸米・麹・宮水を丹念にすりあわせる工程(もと摺り)を経て、自然の乳酸菌の力を借りながらじっくりと時間をかけ力強く優良な酵母を育む古来伝承のお酒の造り方です。 この手法により、生もと特有のキレ味とふくらみのある辛口酒が醸し出されます。 「生もと造り」と呼ばれる昔ながらの手作り製法を採用しているのは、全国千数百蔵の中でも菊正宗を含め僅かです。 菊正宗では、2009年秋よりこの生もと造りを冬季だけの限定酒から上撰本醸造酒へ広げることに踏み切りました。 生もと造りでしか届かない理想の辛口を目指し、さらなるチャレンジを続けています。

        

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