歴史

天保14年(1843年)創業、麒麟山酒造のある新潟県東蒲原郡阿賀町津川は、もともと会津藩に属し、 廃藩置県当初は会津地方を管轄した会津若松県、そののちの福島県に属していました。 明治19年に新潟県に編入されましたが、新潟よりは福島文化に実は近い食文化がある土地柄です。 また、山間部に位置することから発酵文化も盛んです。 魚を保存する時に麹を使ったり、馬肉を食す習慣などもある下越地方の中でも独特な文化が残るそうです。

「伝統辛口」「辛口シリーズ」

1951年(天保14年)に就任した五代目 斉藤 徳男氏は、戦前から昭和30年代にかけて甘口の酒が好まれていた時代に 「酒は辛いもの」という信念を持ち、現在の麒麟山酒造さんの原点である「淡麗辛口」にこだわります。 そしてその想いは、現在も引き継がれます。 「麒麟山」は、県内で80%が消費され、残り20%が県外(首都圏で14%)の流通と、 ほぼ新潟県内(特に新潟市内)で消費されています。 「酒の勝鬨」では、地元の人たちに愛される定番酒「伝統辛口」と、 麒麟山の主力品であり、限られた酒販店のみに販売する「辛口シリーズ」を中心にお取り扱いさせて頂いております。

奥加賀の米

安心して飲んでほしいから、「いつもの麒麟山」は地元・阿賀町での安全な米作りに取り組みます。 1995年に地元の農家さんや下越酒造さんと共に奥阿賀酒米研究会を設立しました。 地元産にこだわった米づくりを栽培技術を高め、栽培数量を増やしながら進めてます。 また、2011年には麒麟山酒造内にアグリ事業部を設置し、専門の社員が中心となって栽培に取り組んでいます。 現在では「五百万石」「たかね錦」「越淡麗」といった麹米は100%地元産に至るところまで整いました。 将来、この地域で栽培された原料米だけで清酒麒麟山を100%醸すことを目標としています。

                

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