大正4年（1915年）創業。八丈島の中で最も古い歴史のある蔵元です。現在は4代目になる奥山武宰士氏を中心として焼酎造りに励みます。

八丈島酒造の芋焼酎に使用されるさつまいもは、100%八丈島産にこだわっています。島で採れる芋は、海水によるミネラルを多く含んだ土壌で育つため、栄養分が豊富で味も濃厚になるそうです。しかし、生産量が少ないため地元農家の協力を得て、自社畑でもさつまいもを栽培し、生産量を増やしているそうです。

以前は、島の農家ではさつま芋の生産がさかんで、芋焼酎を製造していましたが、年々さつま芋の生産量が減ったことで、麦焼酎の製造も始めることになります。それをきっかけに、芋と麦の良さを生かした全国的にも珍しいブレンド焼酎が誕生しました。そのブレンド銘柄が「八重椿」です。一方、ブレンドではない芋焼酎は「島流し」、麦焼酎が「一本釣り」になります。また、島で採れた様々な品種のさつまいもを使用し、3年以上寝かせた限定酒が「江戸酎」になります。すべての銘柄で麦麹が使用されています。

八丈島酒造のある大賀郷地区は、町役場や支庁などがあり、空港にも近い。「永郷展望」「ふれあい牧場」「南原千畳岩海岸」「八丈植物公園」「大坂トンネルの展望 」など立寄りスポットが多く点在しています。