青酎

あおちゅう

東京都青ヶ島 青ヶ島酒造

東京都青ヶ島村無番地

アメリカのNGO/One Green Planetが選ぶ「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」に日本から唯一選ばれ、 スミソニアン博物館が「活火山内に眠る日本の街」という記事で紹介したことで、 世界から観光客や取材班が押し寄せてくるようになった周囲9.4kmの青ヶ島は、数千年前の火山の噴火で誕生した不思議な形をした 二重式カルデラ火山の島で、巷ではこう呼ばれています。



「神のご加護がないと辿りつけない島..」

その所以は、厳しい自然環境にあります。黒潮の真っただ中にあり、断崖絶壁に囲まれた急峻な地形のため浜辺や入り江はなく、 桟橋はあっても外洋の荒波が張り込んで船が接岸しにくい。現在も、フェリーの就航率は5割を切り、八丈島から出ている9人乗りのヘリコプターが、 最も確実な輸送手段。それでも、濃霧の時には飛びません。イチかバチか辿り着ければラッキー、しかしすんなり帰れるかはその時の運次第..


青ヶ島村は、東京都内とはいえども本州の東京都区部から358.4km南方の東京都島嶼部にあり、 本村の村域は他のどの地方自治体とも接しておらず、最も近くの八丈町からでも68km離れています。 「郵便番号100-1701 東京都青ヶ島村」そこから先の住所はなく、全島民に“青ヶ島村無番地” で郵便物が届きます。 一年を通じて10~25℃と温暖な気候だが集落がいずれも標高250m以上にあるため、 いったん島に上がれば八丈島などほかの島々よりやや涼しく感じられます。 そのほか、湿度が年間平均85%と伊豆諸島のなかで特別高いことが、青ヶ島の気象を特徴づけています。


島の人口は172人*。(*2022年12月現在)  日本で最も人口の少ない村なのに、10人の杜氏がいます。 杜氏たちは、全員、普段は、民宿や食料品店やガソリンスタンドを経営していたり、建設業だったり、農業だったり…… つまり、スーパー兼業杜氏たち。それぞれの造り方で醸した「青酎・あおちゅう」には個性があり、その年によって味のブレもある。 大量生産できず、流通に乗せることもできず、「通」の間で密かに好まれてきたその味と風味は、 人知れず青ヶ島の人々が代々受け継いできたものなのです。そんな神秘のお酒をご紹介致しましょう。

青酎 「青酎を飲むならまずこれ!」

青ヶ島で最も生産量が多い銘柄です。もろみ樽に麦麹と水と酵母を入れて一週間寝かせて一次もろみを作ったあと、 10日ほどかけて二次もろみをつくる「二段仕込み」製法。すっきりとした洗練された味わいが人気です。 芋のほか、6年以上寝かせた35度の麦、さらにまろやかな飲み口の25度の麦(35度に加水)もあります。

あおちゅう(通称:ひらがなあおちゅう)「杜氏の個性を味わう」

自然麹、さつまいも、水を同時に仕込む「どんぶり仕込み」製法です。焼酎の味を決めるのは、麹菌と酵母のバランス。 造り手の個性、キャラクターによって、造り方が微妙に異なり、味が均一ではないことが「あおちゅう」の特徴。 それぞれの杜氏にさまざまな味覚があります。

恋ヶ奥 「自然麹が生み出した麦青酎」

麦麹用の麦を有効活用しようと、自然麹で麦焼酎を醸したところ、驚くほど深みのある香り高い酒になりました。 商品名の「恋ヶ奥」は、青ヶ島の恋が成就するパワースポット。煎った麦の香ばしさが口いっぱいに広がります。


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