若駒・「太〇

わかこま・かねたまる

栃木 若駒酒造

栃木県小山市小薬169-1

若駒酒造について

若駒酒造の創業は、万延元年(1860年)と古く、蔵の建物は国の有形文化財に指定される歴史ある酒蔵です。 清流思川が市内の中心を流れ、日光連山の伏流水にも恵まれた小山市は、おいしいお米の産地であり、古くから多くの酒蔵がありました。 現在も市内には5つの酒蔵があるなか、若駒酒造は市内最古の酒蔵になります。 蔵はかつて「豊田村」と呼ばれた田園が広がる場所にあり、近年ではドラマ「JIN-仁-」の撮影舞台として知られ、多くのファンが訪れていています。

風の森での修業が実現

六代目・柏瀬幸裕氏は、國學院大学生時代に新橋の名店「光寿」でアルバイトをした縁が、のちの酒造りに対する信念へとつながります。 蔵に入ることを決めた幸裕氏は、まずは勉強をしたいと考え、お店に並んでいた日本酒のなかで当時では異質のおいしさと感じていた「風の森」で修業したいと考えます。 そこで父親である若駒酒造社長にその思いを伝えると、「電話したるわ」、「ええで」と快諾頂いたようです。 じつは、若駒酒造と「風の森」油長酒造の社長同士が農大の同級生であったこともあり、息子さんを快く預かってくれることになったそうです。

「若駒」と「かねたまる」

「風の森」で知られる奈良県油長酒造にて三年間修行の後、 蔵に戻ってきた幸裕氏は、そこでの経験を生かし、銘柄「若駒」を立ち上げます。 そして、若駒酒造の屋号から名付けたブランド「かねたまる」も続けて立ちあげます。 「若駒」は、ホーロータンクで仕込むのに対し、「かねたまる」は木桶仕込みになります。配合や仕込みに違いは出さず、純粋にタンクの材質でその違いを表現しています。

こだわり

修行の経験から得たこだわりのひとつに「無濾過生原酒」が挙げられます。ただ単に無濾過生原酒のまま出すのではなく、「無濾過生原酒のお酒」として醸すのだという。 もうひとつのこだわりは「低精白」で醸すこと。修行時代に80%精米の雄町で醸したお酒のおいしさに衝撃を受けますが、修行一年目以降は造らなかったそうです。 しかし、あの味がどうしても忘れられず、ならばと思い、蔵に戻ってから自身で醸すことにしたそうです。 今でこそ増えた「低精白」のお酒ですが、磨いていないお酒こそ大地のパワーを感じ、お米本来のポテンシャルが引き出せると考え取り組んでいます。

        

(全13件)13件表示

  • 1