杜氏潤平

とうじじゅんぺい

宮崎県 小玉醸造

宮崎県日南市飫肥8丁目1-8

『やさしい、うまみ』

小玉醸造の焼酎を一言で表現するならば、「やさしい、うまみ」と言えるでしょう。この「やさしい、うまみ」を別の言葉で言い換えると、「繊細」「調和」「余韻」となります。


  • 繊細:手仕事で丁寧なつくり
  • 調和:料理との相性の良さ
  • 余韻:穏やかで心地の良い香りと味わい

  • 潤平氏は神亀酒造での修行を経て、米麹の製造に対する強い情熱を持っています。彼の繊細な麹作りは、甘さと伸びの良さを引き出す重要な要素となっています。

    小玉醸造では、宮崎紅などの紅芋を使用しています。実は、潤平氏が蔵を引き継いだ際、地元では白芋(黄金千貫など)の生産が行われていなかったため、これが独自の個性を生み出しました。当初はフルーティーでお湯割りには向かない酒質でしたが、熟成を重ねることでお湯割りにも適した、食事と共に楽しめるお酒へと進化しました。

    素材の本来の力を優しく引き出すこの焼酎は、「やさしい、うまみ」があり、飲みやすく、自然と杯が進む魅力を持っています。



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    小玉醸造について

    小玉醸造は、宮崎県の南部、日南市の飫肥(おび)に位置しています。飫肥は、歴史的な城下町の風情が色濃く残る魅力的な場所で、県内外はもちろん、海外からの観光客も多く訪れ、町を散策する姿が見られます。

    金丸潤平氏の実家は、宮崎市に位置する金丸本店という伝統的な造り酒屋を経営していました。この蔵は明治時代から続く歴史を持ち、味噌や醤油、清酒、さらには焼酎を手がけてきた五代にわたる蔵でした。しかし、潤平氏が小学生の時に他の蔵と合併し、その蔵は姿を消してしまったのです。

    小玉醸造は、江戸時代に冨士屋という屋号で創業した伝統ある酒蔵です。かつて飫肥藩主・伊東家の発祥地である伊豆にちなんで、冨士という名の芋焼酎を製造していました。しかし、時が流れ平成に入ると、蔵は一時的に休造の状態に入りました。

    潤平氏は、現代表の父・金丸一夫氏と同じく東京農業大学の農学部醸造学科で学びました。卒業後、埼玉にある清酒蔵・神亀酒造での修行を経て宮崎に戻り、二つの焼酎蔵で修行を重ねました。その後、2001年に家族と共に日南に移り住み、当蔵・小玉醸造を受け継ぎ、造りに真摯に向き合い一途に醸しています。