飛良泉

ひらいずみ

秋田県 飛良泉本舗

秋田県にかほ市平沢字中町59

飛良泉の歴史と由来

創業は室町時代の1487年(長享元年)。以来、500年あまりに渡って続く、秋田県最古の酒蔵です。 もともと蔵元は「和泉屋」の屋号で廻船問屋を営み、泉州堺や江戸と結んで交易していた家系であると言います。 創業当初は酒造りを副業としていましたが、戊辰戦争で蔵や屋敷の半分を失ったことをきっかけに、明治に入って酒造りが本業となりました。 山廃仕込みを始めたのもこの頃で、以来、時代の風潮に惑わされず、かたくなに守り続けています。 酒銘「飛良泉」の由来は、地名「平沢」から「ひらさわのいづみ屋の酒」と呼ばれていたからとも、 また、越後の良寛和尚に地元の画工が「飛びきり良い白い水」としたためて当蔵の酒を贈ったことからとも言われています。

飛良泉の酒

井戸に湧く鳥海山の伏流水は山廃仕込みに適した硬水で、 秋田県内でも珍しい辛口酒ができる理由の一つとなっています。 原料米には良質の「山田錦」「美山錦」などを主に使用し、酒造好適米の使用比率は95%になります。 高品質の酒米は自社の精米所で平均55%に高精白され、全生産量における特定名称比率も80%となっています。 「はでな桜の花よりも地味ながらふくらみのある梅の花のような酒を造りたい」と、山廃にこだわり、 ふくよかな味わいで酸の美しいコシの強い酒を生んでいます。 また、蔵付酵母や秋田県産酵母の使用酵母由来の番号が付けられた進化系山廃「マル飛」シリーズでも良く知られています。

                

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